Rafael A. Balboa 二日目

建築家 RafaelA. Balboa

北斎「家の中で気に入っている所はどこかな?」     元々のここの入り口が四枚のスライドドアで、このスライドドアを全部開けたらガレージみたいなに大きく開くところが気に入っています。そこに、三角形のエントランスになる空間を制作しました。ここは外側のパブリックな空間と内側のプライベートな空間を繋ぐ間の空間として設計しています。また、ここは来客者をお出迎えるコミュニケーションの場であるので、自分のおもちゃが出迎えています。自分のこだわりとしてはこのおもちゃを自分が来る度に交換している所ですね。後、気に入っているのはこの長屋の建物の前側と後ろ側で景色が大きく違う所です。表は明治通りに面していて現代的な景色ですが、裏にはすぐトタンの塀が見えて、木造の平屋もありすごくレトロな景色が広がっています。この二つがあることでテンションがあがります。                              北斎「家の中で、どこか手を入れたところはあるのかな」     二ヶ月かけて仲間たちと改装を楽しくやりました。構造はまったく変更していませんが、補強は行っています。もともとあった一階の天井を外してその上を補修しました。壁はペンキを塗ったりして整えました。本棚を制作する時は配置のリズムにもこだわりました。日本の建物の基準である3尺(910mm)を大切にしています。元々ある構造も3尺に入っているので、そこに合わせて本棚を並べています。                              北斎「改築にまつわる何か面白い話を聞かせてくれないかな?」      天井を外す前は、中がわからなかったのが心配でした。それで開けてみてから直すところを考えました。傷んでいるところを直したので、最終的にはフランケンシュタインやパッチワークみたいにつぎはぎになりましたが、それが良い感じになったと思っています。また、京島で多くの長屋の改修をしている中西さんも手伝って頂きました。私たちはサステナブルも大切にしているので改修で剥がした木材は色々とリサイクルしました。自分にとって一番大事な場所である本棚も、外した天井の木材をリサイクルして作っています。改修で出たゴミを捨てるのが大変でした。日本はゴミの分別が細かかったので後藤さんにも協力してもらって廃棄しました。

今日の質問のテーマ「今の生活の創造・工夫・こだわりについて」

 

配信者が住んでいる地域

配信を見て感想があればコメントにお願い致します。