後藤大輝 2日目

京島長屋文化連絡会 後藤大輝

北斎「家の中で気に入っている所はどこかな?」     ブリキの職人の作り残したロケット風呂に僕と大工さんで増築した雨水の滝の流れる二段風呂です。                     北斎「生活の中で一番こだわっていることを教えてくれないかい?」     日々の生活は螺旋のDNAのように、自分の責任でことを決めて生活する。                    北斎「家の中で、どこか手を入れたところはあるのかな」     元の家屋から手を入れてないところが、ほとんで無いのですが、唯一、階段だけは、建設当時のままと思います。                    北斎「自慢できる暮らしの工夫は何かあるかい?」     この家に住んで10年、玄関の鍵をほぼかけずに暮らしてきました。僕はいないけど、誰かがいる状態をずっとキープしてきたのだと思います。色々な人が出入りするのに鍵は面倒です。セキュリティーは万全です。ごく稀に居留守を使うときに鍵をかけたりします。。。                    北斎「不便さと引き換えに、良かったことはあるかな?」     四季の移り変わり、自然環境のことに意識と感謝する機会が増えました。不便さをハード面とソフト面で克服する能力がつきました。                    北斎「家にまつわる何か面白い話を聞かせてくれないかな?」     僕の家は、大正末期で築94年。家に住んでいると色々な人に、この家のエピソードを聞きます。ブリキ職人の家。ブリキ職人のDIYの家。ブリキの風呂の謎の吹き出し口はキセルを洗浄するためのもの?階段の手すりはキセルを模造している?                    北斎「改築にまつわる何か面白い話を聞かせてくれないかな?」     暑い二階の屋根をなんとかしたいと考えたとき、屋上緑化補助金というのがありました。やったと思い、屋根を二重にして防草シートを屋根に貼り、いざ緑化の苔を購入しようとしたところで、この家は古くて耐震基準を満たしていないからと補助を受けられず、いまだに屋根は植物を貼れずにいます。現在の建築計算では弱く出てしまいますが、体力壁や筋交など、大工の知恵で補強をかなり行なっているので、以前よりは耐震に強い改修工事をしています。     北斎「つい、日常生活で作りたくなってしまうものは?」     このような家に暮らしていると、つい、ここを直したい。ここを変えたい。様々に作りたい思いが止まりません。                    北斎「これから、新しくしたいものはありますか?」     エアコンが16年前の物なので、エコな新しいものに変えようと思っています。一階の畳部屋を茶室として、お茶を出せるように新しくします。                    北斎「家の活用について何かありますか?」     僕以外の人にとっても価値のある場所になりたいと思っています。お風呂を銭湯化したり、二階の事務所を一階に移動させて、二階を子供お泊まりゲストハウスにしたり、色々と活用のアイデアを考えるのが楽しいです。

今日の質問のテーマ「今の生活の創造・工夫・こだわりについて」

 

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  1. 凄いお風呂ですね・・・。外観、内装だけでなく、建物の設備もやっぱり昔のものを使い続けていらっしゃるのですね。博物館とかではよくこういうの見ますが、実際に生活の中で毎日日常的に使いこなす、となると、なかなかいろいろな工夫がいるのだろうな、と思いました。