住中浩史 三日目

アーティスト 住中浩史

北斎「どこかこれからも手を入れたいと考えている所はあるかな?」     キッチンをアイランドキッチンに出来ればと考えているけど、それをするには居間をふくめた一階の全てを直すことになるので、躊躇していて進んでいないです。後は二階にまったく手を加えてない場所があるのですが、そこに手をいれるか悩んでます。というのもそこは物置になっているので、現状で問題はないといえばないです。今は夫婦二人なので、空間に余裕がうるので、特に変えなくてもよいのですが、今後住む人が増えたりしたときは、その人たちに合わせて変化させていくつもりです。                                   北斎「古い家/長屋に未来はあると思うかね?」     基本的には減少していくので難しいと思います。でも、自分で手を入れられる人にとって価値は残り続けると思うし、減れば減るほど逆に価値は上がると思います。壊すのは簡単ですが、残すのは難しいです。けど、例えば今の街のある長屋を後100年残しつづければ、それは昭和の街並みを残したとして、すごく価値として残ると思います。だそう考えると今が一番長屋や木造家屋の価値が低いのかもしれませんね。                    北斎「街と暮らしはどうなっていくと思うかい?」     街と暮らしは、インターネットや趣味のコミュニティが地縁より強くなっていくであろうとは思います。ただ、暮らしはやはり実体をもつものなので、どうしても地域という枠は残り続けます。そこでどのような暮らしになるかとなると、今後は、何々町、何丁目といった規模での地域文化でなく、その家がある通りの空気みたく小さな地域文化が生まれていくのではと考えています。                    北斎「家族にとって、ここでの暮らしはどう変わっていくと思うかい?」     長屋や平屋はマンションに比べて顔が見えることに意味があると考えています。デベロッパーのミニ戸建に違和感がないではないですが、マンションが立ち並ぶより良いし考えています。その顔のみえる関係から、先にの述べた小さな地域文化が生まれていくと楽しいのではと考えています。                    北斎「疫病(コロナ)でこれからの暮らしは変わりそうかな?」     接触は難しくなるとしても、リモートで職住が近づくとすると、むしろ近隣との関係が強化されていくのではと思います。                                        北斎「新築で長屋を作るとしたら?」     変化させることを前提としたフレームだけ作りたいですね。人がいなくなった時には長屋の一区画を通路にしたり、家族が増えたら二軒をつなげたりと、その時の状況に合わせた長屋にトランスフォームしやすい長屋をつくってみたいですね。                    北斎「これから引っ越してきたい、興味がある人にアドバイスはあるかい?」     興味のある人は多いかと思いますが、困難も多いです。でもその分楽しみもあります。クラシックカーやクラシックバイクみたいな感じかもしれません。AIや最新装備はない代わりに、何かやりたいときに自由にカスタムできる可能性があります。今はDIYのやり方を簡単にYoutubeで見ることのできる時代なので、基礎、水回り、電気、ガスだけ専門家に頼めれば、後は色々と楽しめます。この街は地元に密着した工務店などもたくさんあります。そういう人たちと繋がり、創意工夫の意欲があれば楽しく自分にあった暮らしを作り上げることができるでしょう。後、コストは案外かかりません。時間はかかりますけど(笑)                    

今日の質問のテーマ「これからの長屋生活にむけて思うこと」

 

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